
目次
目次
- はじめに:カウンターリフォームの魅力
- 施工前の状態と課題
- 作業工程の詳細
- 使用した道具と塗料
- ビフォー・アフターで見る変化
- 木の風合いを生かすポイント
- リフォームで得られるメリット
- まとめ:再生リフォームは店舗の印象を変える
1. はじめに:カウンターリフォームの魅力
店舗リフォームにおいて、什器や内装の「再生」はコストを抑えながらも印象を大きく変えることができる魅力的な手法です。今回は、黒塗装が施されていたカウンターを素地に戻し、クリア塗装を施すことで木の質感を活かした施工例をご紹介します。
2. 施工前の状態と課題
今回リフォームしたのは、飲食店のメインカウンター。元々は黒く塗装されており、経年劣化で塗膜の剥がれやキズが目立つ状態でした(写真1参照)。
- 表面の塗装はムラがあり、全体的に重たい印象
- 端部の塗装が剥げており、手触りもザラついていた
- 木材本来の質感が全く見えない
このままでは店舗全体の印象も古びて見えてしまうため、「塗装を剥離し、クリア塗装による再生」というプランで施工を進めました。
3. 作業工程の詳細
ステップ① サンダーによる塗装剥離
まず最初に行うのは既存の塗装の完全な除去。業務用のサンダー(ランダムサンダー・ベルトサンダー)を使用して、表面の黒塗装を丁寧に削り取っていきます。
- 目の粗いペーパー(#60〜80)で荒削り
- 木目に沿って滑らかに研磨
- キワや角など手作業が必要な部分は細かいやすりで対応
塗装の剥離は根気の要る作業ですが、仕上がりの質を左右する最重要工程です。
ステップ② 木材の素地調整とクリーニング
塗膜をすべて除去した後は、目の細かいペーパー(#240以上)で仕上げ研磨を施します。粉塵をしっかり除去した後、表面をアルコールで拭き上げて、塗装準備を行います。
ステップ③ クリア塗装
素地を生かすために、透明のウレタンクリア塗装を採用しました。
- 1回目:薄めに塗布して下地を整える
- 中研磨:#320程度で軽く研磨し塗膜を整える
- 2回目:重ね塗りで耐久性を向上
- 必要に応じて3回塗り
塗料は食品を扱う場所でも安心なF☆☆☆☆(フォースター)認定品を使用しています。
4. 使用した道具と塗料
- サンダー(ランダム・ベルト)
- 紙やすり(#60〜#320)
- ウエス・アルコール
- クリアウレタン塗料(艶あり)
- 刷毛とローラー
5. ビフォー・アフターで見る変化
下の写真をご覧ください。
写真1

写真2

- Before(写真1):重たく暗い印象、塗装の劣化が目立つ
- After(写真2):明るく、ナチュラルで清潔感のある仕上がり
カウンターが明るくなることで、店舗全体が開放的に見える効果があります。
6. 木の風合いを生かすポイント
今回の施工では、木目の美しさを最大限に活かすことを意識しました。
- 木の「節」や「導管」が自然な模様として浮かび上がる
- 光の反射で立体感が生まれる
- 汚れに強く、水拭きも可能な塗装仕上げ
自然素材の魅力を再発見できる仕上がりになっています。
7. リフォームで得られるメリット
- コスト削減:既存の什器を再利用することで新設よりも安価
- サステナブル:廃材を出さず、環境に配慮
- デザイン性向上:木の質感がインテリアと調和
- お客様の印象アップ:清潔感と温かみで居心地の良い空間に
8. まとめ:再生リフォームは店舗の印象を変える
今回のような「塗装剥離+クリア塗装」は、比較的短期間・低コストで大きな変化を生む方法です。特に飲食店やカフェなど、木の温もりを活かした空間づくりをしたい方におすすめの手法です。
施工のご相談やお見積りはお気軽にどうぞ。